第2章 楽園の巫女、目指すは紅魔館

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人里から離れた場所、東に進むと神社には定番であろう石畳の階段が神社へと続いていた。 それほど長くはないであろう、俺は黙々と階段を上った。 続いて彼女も上って来ていたが慣れていないのだろうか、中間地点にも行かぬうちにバテていた。 隼牙 「もう少しゆっくり上りましょうか?」 俺は振り返り、彼女の様子を見る。 やはり手を膝に置いて肩で息をしていた。 アリス 「結構よ。 やっぱり飛んだほうがいいわね・・・」 (・・・え? 今なんて言った?) そう思った瞬間、彼女の体は何の予備動作も無しに宙を浮き始めた。 隼牙 「アリスさん、飛べたんすか?」 アリス 「あぁ、言ってなかったわね。 大抵のものは簡単に飛べるのよ。 そこの博麗の巫女もね」 宙を舞いながら俺を抜かしたアリス。 それを追う様に慌てて俺は階段を駆け上がる。 階段を上りきったあたりで彼女は着地し、先に進んでいった。
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