第2章 楽園の巫女、目指すは紅魔館

4/10
前へ
/49ページ
次へ
俺は階段を上り終えて彼女の方へ目をやると誰かと話していた。 二人に近づき、一人の姿をよく見るとどうやら巫女さんのようだ。 しかし、巫女にしては紅白の装束は同じであるが、頭にはフリルの付いた赤いリボンに露出した脇の飾り気のある衣装であった。 掃除中だったのか箒を持ってアリスと会話している。 しばらく離れた場所で様子を見ていたらアリスが手招きをした。 近くまで行くと、巫女さんの可愛らしい少女の顔がよく見えた。 (うわっ、この人もすげえ可愛い!) アリス 「この人がさっき話した隼牙よ」 俺を紹介した直後にアリスは向きを変え、俺に巫女さんを紹介する。 アリス 「彼女が此処、博麗神社の博麗霊夢(ハクレイ レイム)よ」 霊夢と呼ばれる人が軽く会釈してきたので、俺も返した。 霊夢 「えっと、あなたが外からきた人で今すぐにでも帰りたがっているのよね」 隼牙 「ああ、はい、そうです」 霊夢 「紫め、また面倒なことをしてくれたわね・・・」 なんか呟いて、だるそうに大きなため息をついた。 本当に巫女さんなのか? イメージが違うんだが・・・主に性格的な。 霊夢 「まあ、安心してて。 すぐにでも帰れるから」 そう言って、回れ右をして「こっちよ」と神社の裏へ連れて行かれた。
/49ページ

最初のコメントを投稿しよう!

40人が本棚に入れています
本棚に追加