第2章 楽園の巫女、目指すは紅魔館

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神社の裏には縁側があり、中は和風で整えられた雰囲気を醸し出している。 霊夢は縁側の反対側の生茂っている森に体を向け、手招きをしている。 隼牙 「本当にすぐ帰れるんですか?」 未だに半信半疑のまま俺は霊夢の後をついて来た。 霊夢 「この先は結界で外の世界と繋がってるの。 私が出入り出来るぐらいの穴を開けるから、貴方はすぐにその穴に入れば簡単に幻想郷を出ることができるわ」 隼牙 「なるほど、簡単ですね」 霊夢 「でしょ?」 彼女は得意気な顔で俺の方を向く。 霊夢 「ここら辺でいいわね」 そう言って森が少し空けた場所に彼女は止まる。 すかさず御祓い棒を前に翳し、何やら念仏を唱えている。 その目の前ではガラスがどんどん歪んで行くような光景が広がっていた。 隼牙 「おお、すげえ・・・」 アリス 「そりゃあ、この幻想郷を管理してる者の一人だからね」 アリスが後ろから横に並ぶ。 アリス 「その巫女の力もあっての妖怪退治も専門にしてるからね」 隼牙 「へ~・・・」 余りに凄すぎて返す言葉がない。
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