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犬飼「キツネうどん出来ましたよ」
桜樺『食事の前に話がある』
何だろう?と犬飼は首をかしげた、向かい合わせにお昼を用意すると、席に着いた
桜樺『テレビであの魔方陣が出ておった、三つ隣り町でもあれが出回っておるようじゃ』
犬飼「そうですか、それでどうしましょう」
桜樺『失踪者は皆若い人間で、どうやら媒体は”ケイタイ”と呼ばれる、その箱らしい』
犬飼の持っている携帯電話を指差すと、また話し出した
桜樺『失踪者はケイタイからメールを貰って約一週間以内に居なくなっているらしい』
犬飼「何故一週間なんですか?」
桜樺『あれは人間の視覚によって脳内にイメージを焼き付ける物だが一瞬見た者は時間がかかり、マジマジと見ればその日の内に操られてしまうという代物じゃ』
犬飼「使い勝手悪いですね」
桜樺『まあな、あれは恐らく不完全な代物のようじゃ』
そう言い終わると少しぬるくなったキツネうどんを二人で食べ始めた
桜樺『このゲーム難易度高過ぎじゃ』
食べながら携帯ゲームをしていた桜樺が愚痴をこぼすと
犬飼「食事中は御止め下さい」
桜樺『うるさいわ!犬飼なんてこれでも読んでいるがいい』
そう言うと、バサッと三冊の雑誌を机の上へ置いていた
犬飼「どこから仕入れたんですか!こんな物」
エッチ本と同人誌と美少女攻略雑誌が置かれた
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