第一章 目覚め

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『そんなもの、おぬしと猫で片付ければよかろう!』 桜樺はそう言い、暴れた末そっぽを向いた。 「猫は気紛れゆえ、私一人ではもう手に負い兼ねます」 犬飼の言葉を聞いて桜樺はプイッとそっぽを向いた。 『ところで、猫の奴はどうした?奴には1年分の昨日アニの録画を頼んでおる』 そう桜樺が言うと 「あやつは最近アニメに影響を受け別の仕事に就いた様です、しかし収入が全く無い様でホトホト手に負い兼ねます」 それを聞いて 『まぁよい、あ奴がおると頭が痛くなる事が多い』 犬飼は、そう言った桜樺を見て (全く困ったものだ、あ奴のおかげでお嬢様が変な物に興味を持つ様になってしまった、私はお嬢様にも頭を抱えておりますが…) と思ったが決して口には出さなかった。 『とりあえず現在の母屋におもむくか?ッププ』 犬飼は何が面白いのだろう?と、惚けていると。 『もうよい!猫ならば的確なツッコミが入ったものを。おぬしは堅いのう、つまらぬわ』 犬飼は「ははぁ!」とかしづくと桜樺は睨む様に車に乗り込んだ。
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