第一章 目覚め

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犬飼が風呂に入っている間することも無くアニメを見る気分にもなれなかったので、猫の置いて行った小型ゲーム機をしながらニュースを見ていた。 《~~、では次のニュースです、本日執り行われた茅ヶ崎での、ハッスルマッスルライブで乱闘が起こり、軽傷者四名が出たもようです、続きまして本日未明、北海道の阿寒湖近くにある白龍神社が何者かに荒されたもようです、中継の~~~》 『物騒な世の中になったのう』 誰に言うでも無く一人桜樺が呟きながら、テレビを消すと 「その事で少しお話があります」 何処から入ったのか解らなかったが、ハンチング帽にサスペンダー姿のいかにもエセ・ルポライターを絵に書いた様な男が広間の入り口で壁にもたれながらがら話しかけてきた 『久し振りじゃのう烏丸(からすま)?してどの様なようじゃ?』 「先程のテレビの神社のことです」 そう烏丸が言うと 『まぁそうじゃろうな、あそこはパワースポットじゃからのう。』 「さすが桜樺さんですね。しかしまた今日は珍しく可愛らしい格好をしていますね?」 桜樺は普段、純和風着物(霊力をまとっている)を 着ているが夜は(疲れるらしい)パジャマを着ている。
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