ピース
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急に二人きりにされた龍也は、大げさまでに手を振る潤を横目に見ただけでさっさと乗り換えのホームへと向かった。 ふざけやがって。 内心で毒づいた。 本来ならこの状況は二人に感謝すべきだろう。 が……――。 今の龍也には、どう可奈と接したらいいのかわからない。 惑いと焦りで、ぐちゃぐちゃになっている感情をため息と共に吐き出す為、軽くため息を吐いた。
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