12人が本棚に入れています
本棚に追加
だが、一つ大きな問題がある。
俺―――シオン・エスクードは、今道に迷っている。
何故かって?
そんなの知るかよ!
俺は先月、王立魔法学園を卒業したところだ。魔法学園に至っては他にも数ヶ所ある為、自分が家から近い場所に行くのが一般的。だから、王立の学園が一つという訳ではない。
先に言った通り、卒業したばかりの俺は十六歳だ。
成績は―――聞かないでくれ……。べっ、別に悪かった訳じゃないんだからね!?
まぁ、最初の方に説明したと思うが、ギルドは王都にある。学園も王都にある。つまり、俺の家も王都にある。(王都に住んでる=貴族ではない)それに、ギルドへは学園から社会見学と称したイベントで、何度か行った事がある。
さて、ここで疑問に思った君は鋭い訳でも何でも無いぞ?
行った事があるのに何故、迷っているのか。
諸君は、そう言いたいのだろう?
だから、そんなの知るかよ!気付いたらこうなってたのッ!!
「何なの?あの子。さっきからずっと、誰に話してるのかしら」
うわぁぁぁぁぁ!
おばちゃん達に痛い子だと思われちゃってるよ!
あぁもう!こんな事考えてないで、解決策を考えないと……―――誰かに道訊こう……
最初のコメントを投稿しよう!