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「おい、そこの坊主!」
…………。
「お前だよ!赤髪のお前」
赤髪……赤髪ねぇ…。
「って、俺!?」
「そうそう、お前だよ」
なんか怪しいなぁ。
うわ……、手招きしてる……。行かなきゃ駄目なのか…?
「あのー…何か用ですか?」
何の用か知らないけど、こんなあからさまに怪しい人とは早くおさらばしたい。
「いや、用って程の事でもないんだがな……。
今のお前の状況を当ててやろうと思ったのさ」
「結構です、自分で分かってますから」
「そんな釣れない事言わずにさ。すぐ終わるからよぉ」
「でも、俺急いでるんで……」
俺がそう言うと、オッサンはニヤニヤしながら、
「そうか……、そりゃ残念だなぁ。お前が行きたい場所への道も教えてやろうと思ったんだが、急いでるなら仕方ねぇよなぁ。」
と、言ってきた。
おい…このオッサン今何つった……?
「よし、詳しく聞かせて貰おうか」
「そう来なくちゃな」
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