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「何だったんだ、あのおっさん……」
結局、ギルドが見える所まで着いたものの、あの男と会った場所やギルドまでの道、怪しげなあの男の素性等々、ほぼ全ての事が分からずじまいで終わってしまった。
転移を使えるって事は、日頃魔法をある程度使ってるんだろうけど、あの完成度の高い幻術に二回もの転移を使えるんなら……
やっぱり、ギルドにでも入ってるんだろうか?あそこは、国一つ落とせる魔導士が居たくらいだし、あの程度の魔導士くらい居てもおかしくないか。
まっ、騎士団なら相当高位の騎士だけど。
こんなこと考えてても仕方ないし、
「とにかくギルドに行こうかな」
そんな独り言を言い、下手な鼻歌で周囲に迷惑をかけながら、俺は目的地へ軽い足取りで向かった。
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