出会い

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◆ 何か色々あったがギルドが見つかったこともあり、俺は中々の上機嫌で目的地の中に入ろうとしていた。 だが、大方の人間が味わうであろう、“この緊張”のせいで入るのを躊躇っていた。 まぁ、“この緊張”ってのが何なのか分からない人に説明しとくと…… 全く知り合いの居ない所とかに行くってなるとさ、何か緊張するだろ?そういう単純なことに、俺は悩まされてる訳だ。 でも、入らなきゃ何も出来ないし、意を決して入ろうかな。 仕方なく目の前にある大きな扉を開け、「誰だ?あいつ」みたいな視線を浴びせられる事を確信しながら、ギルド内部へと潜入(格好よく言ってみただけ)した。 うわ……やっぱり皆に見られてる…… なんて状況になるかと思いきや、騒がし過ぎて見知らぬ人間が入ってきたことには気付いていないようだ。 外には全く聞こえてなかったから、防音対策でもしてるんだろうな。兎にも角にも、気付いていないのは非常に助かる。 入団希望だから、受付的な所に行けば取り合ってもらえるだろ。 えーっと…受付受付…… ―――人が多過ぎて分からんのだが………
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