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「弟く~ん、朝だよ~」
……なんだ?
「兄さん、起きてください」
……なんなんだ?
この甘ったるい目覚ましは。
(とりあえず止めるか)
義之は闇雲に手を伸ばす。
すると、
ふにゃん、と柔らかい感触。
同時に、
「ぁん……」
何か聞こえた。
「もう、弟くんのボケボケさん」
ツンツン頬をつつかれる。
「あ、お姉ちゃんズルい」
反対側の頬も負けじとつつかれる。
ツンツンツンツンツンツン……。
「んん……?」
つつかれまくられる義之は目をあける。
その先にいたのは、
パジャマ姿の音姫と由夢だった。
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