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むにゅん。
義之の顔の両端に柔らかい感触。
同時に視界が真っ暗に。
(や、やわらかいぞ!)
驚きを隠せずにいた義之だったがふと気付く。
(音姉でも由夢でもない……?)
何がって?
そりゃ勿論む――、
「さ~く~ら~い~」
「はっ!?」
途端に頭上から震える怒りが聞こえたので、ササッと後ずさり。
「随分楽しそうな夢だったじゃない? 人の胸に突っ込んでくるなんて」
「い、委員長……」
学校だった。
義之は学校にいたのだ。
(夢だからって調子に乗りすぎた)
今更悟ってももう遅い。
目が笑っていない委員長が目の前にいるのだから……。
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