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……なんだ、ゆずちゃんのお見舞いか。
後をつけて数分、ななかが到着したのは水越病院。
「よっななか!」
「え……義之くん?」
「これからお見舞い?」
「うん、でなぜ義之くんがここに?」
「それは……見かけたからだよ」
……嘘じゃないゾ。
「驚かせようとしてたんじゃなくて、ただ見かけたからか~」
「な……!」
読まれている……だと!?
見れば、ななかは義之の手を握っている。
「とにかく、ゆずちゃんに会いに行こう!」
「あ、あぁ……」
タタタ、と二人は病院へ小走り。
女の子の勘の良さと、自分のあまりの幼き考えにため息がでる義之であった。
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