私という人間

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ーーーーーーーーーーー ーーーーーーーーーー ーーーーーーーーー 「鈴、鈴、鈴は可愛いなぁ!」 「あなた、そんなに甘やかしていては修行に響きませぬか?」 「いや、修行が始まると甘やかしてやれぬではないか!」 「父上、綾もだっこしたいです!」 「よし。ほ~ら、綾姉様だぞ~」 …これはいつの頃か。 きっと一歳にもなってないであろう鈴を抱っこする父上と姉上、優しく微笑む母上。 (あぁ、これが走馬灯なのか?) ゆっくりと回転している感覚はあるのだが、地に足が着いていない。 ,
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