私という人間

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ーーーーーーーーーー ーーーーーーーーー ーーーーーーーー 「鈴、今日で四歳を迎えたそなたも、立派なくの一になる為に精進せよ!」 「はいっ!」 「うむ。辛いこともあろうが、己に負けるでないぞ!」 「はいっ!」 あぁ、これは覚えている。 父上が父上でなくなった日だ。 初めて忍として鍛練を始めた日だ。 忍としての覚悟を真剣に聞いていた私は、さっそく痺れが切れて直ぐには動けず…父上は私を抱えて移動したのだ。 見よう見まねの型や動き、丸太渡りに飛び移り。 幼かったので遊びながら楽しくしていたな。 …あの時までは。 ,
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