3人が本棚に入れています
本棚に追加
急行列車で20分程揺られた後、数分の徒歩を経て俺は目的の場所に着く。
県立杯鳩(はいはと)高等学校。ここが俺の母校となるであろう学校だ。
校門近くでは既に多くの生徒で賑わっている。自分のクラスを探しているのだろう。
「俺は……B組だな。」
人混みの後ろからクラス発表の張り紙を覗き込み、いち早く自分の名前を見付ける。
言い忘れてたが、俺の名前は“家田 誠一(いえだ せいいち)”と言う。
五十音順的にかなり早く来る名前なので、名簿の上をちらりと見るだけで見付ける事が出来る。
「一年の教室は……あっちか。」
生徒達の喧騒を後に、俺は自分の教室へと向かう。
最初のコメントを投稿しよう!