1st TUNE:HOUSE

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急行列車で20分程揺られた後、数分の徒歩を経て俺は目的の場所に着く。 県立杯鳩(はいはと)高等学校。ここが俺の母校となるであろう学校だ。 校門近くでは既に多くの生徒で賑わっている。自分のクラスを探しているのだろう。 「俺は……B組だな。」 人混みの後ろからクラス発表の張り紙を覗き込み、いち早く自分の名前を見付ける。 言い忘れてたが、俺の名前は“家田 誠一(いえだ せいいち)”と言う。 五十音順的にかなり早く来る名前なので、名簿の上をちらりと見るだけで見付ける事が出来る。 「一年の教室は……あっちか。」 生徒達の喧騒を後に、俺は自分の教室へと向かう。
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