ハンカチーフが地を這いまわる

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壮「…ってかさ、本当に雑談してるだけでいいの?」 将「モン太にそう言われただろ」 壮「せめて趣旨がないと成り立たないよね」 将「『趣旨?何それおいしいの?』だって」 壮「ならいいけど」 将「いいのか」 壮「ジュース飲み放題だし」 将「そこだけ快適だな」 壮「でも正直『これ何なの?どういう小説?』って聞かれたら答えられる?」 将「無理だな」 壮「まぁ、聞かれたらこう答えればいいよ。 『順応性を高めなさい!あるがままを受けとめるの』」 将「その引用元ネタ何人が気付くだろう」 壮「ああ、目が痒い…」 将「花粉症か?」 壮「ううんちがうよ、炭酸アレルギーなんだ」 将「炭酸?」 壮「ジュース飲み放題だからって調子にのってサイダー飲んだからアレルギー反応が起きて目がかゆくなったんだ」 将「飲むなよ、としか言えん」 壮「なんかテンションに任せて今ならいけるっ!て踏み切っちゃうことあるじゃん。大抵失敗するけど」 将「飲み放題だからって踏み切りすぎだそれは。アレルギーって下手したら救急車もんだぞ」 壮「でも憧れるんだ。カクカクにしか走れないイノシシが、しなやかなカーブでコーナーを旋回することに憧れるように」 将「イノシシそんなこと考えてるのか」 壮「年老いたおばさんがギャルに憧れてヘソ出しミニスカ」 将「キツいから。キツいからもうやめてくれ」 壮「胸元ぱっくり」 将「ヤメローッッッ!」 壮「腰に巨大リボン」 将「…電波だろそれ」 壮「今年2011年は、イタイおばさんがモテます」 将「とんだ荒れ気象だな」 壮「でもアレルギーって、つらいんだよ?それが好きなものに対するアレルギーなら尚更ね」 将「確かに、近づきたいのに近付けないもんな」 壮「まあ僕はサイダー見るたびにツバ吐きかけるくらい嫌ってるから幸いだね」 将「ダメ。ぜったい。」 壮「冗談」
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