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とまぁ奴隷という身分にしては行き過ぎた行動をしたとは思ったが後悔はしてない…といいたい。 けれどもあの後恋しかった毛布にくるまった所で一睡も出来ず今朝を迎えた辺り、如何なもんだろう。 寝不足な頭をゆっくりと起動させるように起き上がり部屋を出る。 あの人達がとやかく言う前に三ツ星レストランに引けを取らない料理人が作った食事をそれぞれの部屋に運ばなければ。 「はぁ…」 自分に与えられている食事とは言えないような残飯とは比べ物にならない朝食をワゴンに乗せて押す。 ノックをして、許しを経てからドアノブを回す。 「失礼します。朝食をお持ちしました」 中にある大きなキングサイズのベッドに転がる二人が睨むようにして俺を見てた。 「やっときたのかよ。ミヤビが腹減らしてずっと待ってたってのに…」 「あーあキミ、シキ様を怒らしちゃダメだよーっ!ま、とりあえずご飯並べといて」 シキ様ごめんね?俺の指導が下手くそで…。いや、ミヤビはよく頑張ってるよ。アイツが鈍臭いだけだって。 ケラケラと笑いながら汚いものでも見るような目。 気持ち悪いどろどろした醜い視線を気にしないように机に皿を二人分並べた。 「それでは失礼します」 「ちょっと待てよ」 一礼して部屋を出ようとした時、シキ様がベッドから起き上がった。
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