物語の始まり

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体力と時間が許す限り遊び、帰り道を歩く。 今日は3人で帰る。 仲はいいけどあんまり好きな友達じゃない。 学校のクラスにはグループってのが自然とできるらしい。 かっこよかったり…まあイケてるグループと そうじゃないグループ。 その二つは決して仲が悪いわけではないが なんとなく線が引かれている。 俺はそのイケてるグループに入りたかった。 どっちにも友達は同じくらいいるから 自分としては二つのグループの中間的存在だと思っている。 しかし 俺にだって好きな子の一人くらいいるわけで ダサい奴らとばっかりいるとあんまり印象がよくない気がするのだ。 それでもイケてるグループに入り込みきれないから 今のグループに身を置いている。 我ながら小学生にしては頭がキレると思う。 今日は金曜日。 早く明日にならないかな…野球がしたい… 少年野球では外野の中心であるセンターというポジションをしている。 打順は1番。 …だった。 今は9番。 つい最近落とされたのだ。 それでも毎週の野球は楽しみで 大好きな仲間と楽しくいられる時間でもあった。
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