第0話

2/2
8人が本棚に入れています
本棚に追加
/134ページ
「起立、礼」 「「さようなら」」 教室を出て校門へ向かう生徒達 その中の一人の少年 望月優一も周りの友達と共に校門をくぐった 「また、同じクラスだったらいいな」 「ああ、そうだね。っと僕こっちの道だから」 少年はそう言って友達と別れた 望月優一、高校1年生 今日は終業式だった そしてこれから来る「春休み」を楽しみにしていた 少年は少し浮かれすぎていたのかもしれない だから、少年は (…あっ、こっちの道からの方が早く家に着くかも) いつもと違う道を通ってしまった いつもと違う道を選んでしまった その些細な選択で 少年の普通の毎日は静かに終わりを告げた 1人のバケモノの少年の手によって 1人のバケモノの少年に出会ってしまったことによって 普通の世界が 異常な世界へ 鼻歌混じりに上機嫌で歩く少年 望月優一がそんなことに気付くことはなかった
/134ページ

最初のコメントを投稿しよう!