出会い

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「殺してくれって言われたんすけど」 早速本題に入る俺に、ペットボトルに口を付けたばかりのサトルさんが「ぶっっ!!」と液体を吐き出す。 慌てて口を拭う姿に、思わず吹き出しそうになった。 「…ぉまっ!なんだいきなり」 ガルルル~と聞こえてきそうな勢いで、サトルさんの犬歯が見える。 「なんか恨みでも買いました?」 サトルさんはポカンと口を開けている。 「金髪で色白くて、すっげー綺麗な人でしたけど」 そう付け加えた瞬間。 サトルさんの目の色が明らかに変わった。 なんか、心当たりがありそうな雰囲気。 「…アコ?」 って 聞かれても知らねーし。 「まさかあいつ…」 サトルさんの顔色は段々青ざめていく。 「小柄で、髪長くて、目でかくて?」 ウンウン、と頷く俺。 「はぁぁぁーっっ」 盛大な溜め息がサトルさんの口から漏れた。 「あいつ、お前にまで」 それからもう一度溜め息。 なんだか分からないけど やっぱ 俺の知ってるサトルだった訳ね。
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