出会い

14/24
前へ
/99ページ
次へ
「で、誰ですかアコって」 早く。 説明して。 このモヤモヤ取っ払いたいんで。 「あぁ」 サトルさんはポリポリ頭を掻きながら、明後日の方向を見た。 「俺の女」 …ふーん。 てことは、付き合ってるのか。 彼女か。 彼女… って 「え"ぇぇーっ?!」 うるせーよ俺。 「ウン、まぁ、そういうことだ」 「そういうことって、全然納得出来ないんすけど」 「悪かった!迷惑かけたなっ」 「あ、いや、別にそういうんじゃ…」 「あいつなー、ちょっとイタいんだわ」 そう言って頭の横でクルクルパーと指を動かす。 「あー…もー、てかなんで唯なわけ?」 そしてブツブツと自問自答を繰り返すサトルさん。 あら。 なんか気まずい。 「大人気ないっていうか…いや、あいつまさか」 「…サトルさん、もういいす」 打ち切りだ。 なんとなく整理出来た。 アコ…さんがなんで俺のこと知ってるかは謎だけど、アレだアレ。 痴話喧嘩ってやつ?に巻き込まれた訳だ。 「大切にしなきゃダメですよ?」 これくらいは言わせてもらおう。 なんせ結構ショックだったんだから。
/99ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1人が本棚に入れています
本棚に追加