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聴いた瞬間鳥肌が立った。
ベースとドラムと、
なに、この声。
「マジ？」
思わず呟き、ヘッドフォンを首に落とす。
ギターの音が聴こえない、不完全な楽曲。
でも、自然と想像出来る。
そこで俺はギターを手に取り、再び再生。
ギャワギャワと頭の奥まで突っ込んでくる声。
俺、このバンド好きだ。
挟まっていた紙切れに、携帯電話の番号。
きっとあの人に繋がる。
俺はなんの躊躇も無く、若干震える手で通話ボタンを押した。
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