1人が本棚に入れています
本棚に追加
/99ページ
美穂に手を振って、改札に向かう。
これからスタジオ。
まだ時間があるから、駅前のコンビニに寄った。
○○えもんを手に取ってパラパラめくる。
あーしず○ちゃん萌え~
なんて思う俺は、自分が可愛くて仕方ない。
人通りの激しい大きな駅。
コンビニに寄る人もそれなりに多くて、自動ドアがひっきりなしに動く。
その度にモワッとした空気が流れ込んで、入口付近にいた俺は何度も気分が悪くなった。
あちぃよ。
もうやめてよ。
それでも夢中になって漫画を読み続けていたけど、ふと時計を見て、次の電車には乗ろうと決めた。
「いらっしゃいませ~」
あぁ
もういいよ。
閉め切っとけよ。
我ながら勝手なことを考える。
そんな時だった。
「…唯くん?」
それは、俺の名前。
呼ばれた方へ、目を向けた。
……
??
なんですか。
この綺麗な人。
僕ちん、知りませんが。
最初のコメントを投稿しよう!