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「唯くん…だよね?」
再度確認する様に俺の顔を覗き込む女。
うわっ
なんだなんだ
キレーすぎるからマジで。
「唯くん」
確かに俺は唯ですが。
誰ですかアナタ。
見たこともない女に、訳の判らないままペコリと頭を下げる。
もしかしたらバンドのお客さんかもしれないし。
無視はマズイし。
でも、次の瞬間、俺は危うく○○えもんを落としかけた。
「お願い。サトルを殺して。」
深く刻まれた眉間の皺の両脇に、吸い込まれそうな程大きな切れ長の目。
俺は暫く、その目から視線を逸らせなかった。
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