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サトルを、殺して?
……
ん~
何言ってんだこの人。
多分俺今相当なバカ面してるよ。
だって意味分かんねーし。
「…お願いっ!」
女がそう叫んだ時、冷静になった俺は途端周りの視線が気になった。
まぁ、物騒なことこの上ないよな。
自分の意思とは関係なく、未来の殺人犯に推薦されてるところなんだから。
「ちょ、出よ」
漫画の本を棚に戻し、女の腕を掴んで引きずり出す様に外へ出た。
細っ!
白っ!
でもってなんか柔らか…
いや
こんな時までアホか俺は。
情けなく思いながら、女をベンチに座らせて俺も隣に座った。
とにかく、説明してくれ。
もしそのサトルって人が俺の知ってるサトルなら大問題だ。
説明してくれ。
俺の師匠たる人を、殺さなきゃならない理由を。
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