出会い

8/24

1人が本棚に入れています
本棚に追加
/99ページ
サトルを、殺して? …… ん~ 何言ってんだこの人。 多分俺今相当なバカ面してるよ。 だって意味分かんねーし。 「…お願いっ!」 女がそう叫んだ時、冷静になった俺は途端周りの視線が気になった。 まぁ、物騒なことこの上ないよな。 自分の意思とは関係なく、未来の殺人犯に推薦されてるところなんだから。 「ちょ、出よ」 漫画の本を棚に戻し、女の腕を掴んで引きずり出す様に外へ出た。 細っ! 白っ! でもってなんか柔らか… いや こんな時までアホか俺は。 情けなく思いながら、女をベンチに座らせて俺も隣に座った。 とにかく、説明してくれ。 もしそのサトルって人が俺の知ってるサトルなら大問題だ。 説明してくれ。 俺の師匠たる人を、殺さなきゃならない理由を。
/99ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1人が本棚に入れています
本棚に追加