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「…サトルさんの、ファン?」
俯く女の顔を下から覗き込む。
女は首を横に振る。
バンド関係でもないんなら、俺とは全く接点ないんだけどなぁ。
やっぱりサトル違いか?
でもまぁ、人殺しは良くないよ絶対。
「ねぇ、なんなの?サトルって人になんの恨みがあってそんな事言う訳?」
あ
なんか、肩震えだした。
白いワンピースを膝のところでギュッと握り締めて、ひたすら俯く女。
沈黙。
俺は堪らず、はぁ~っと大きく息を吐いた。
「ねぇ、黙ってちゃわかんないっしょ」
少し責めた声でそう言った瞬間、女は勢いよくその綺麗な顔を上げた。
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