8人が本棚に入れています
本棚に追加
やっぱり俺は何かの試験を受けに来た…断片的だが、記憶が戻りつつあった、俺はやはり自分からここに来たんだ…それで、それで…
「はい、席に着いて、これから問題を配りますが‥その前に脱落者を発表します」
もう少しで全てを思い出せそうだったが‥とんだ邪魔が入った…
てか脱落者って…あんな問題で脱落するのかよ…
「0014、0277、0890…」
その後も延々と番号が呼ばれ、次々と会場を出て行く人々…ついに残ったのは、見る限り6人…あんな簡単な問題で落ちたのかあいつら…
「落ちてしまった皆さんは次回、頑張って下さい…では問題を配ります」
仕方ない‥こうなりゃ全てを思い出すまで試験を続けてやる…
さて次の試験はなんだ…
「あ、い、う…この次に続くひらがなはなんでしょう…」
またこんな問題…幼稚園レベルじゃないか‥
馬鹿にしやがって、こんなもん5分ありゃ終わる。
それから30分…時間が大いに余り、暇で仕方なかった‥
「はい終了!次の試験が始まるまで待機」
スーツの男が出て行く…そしてまた周りは死んだように俯く…
さっきからこの感じか…こいつらに心はあるのか‥まるで人形のように表情が乏しい‥
「なぁ…あんた名前は?」
残った6人の中にはあの知的メガネも含まれていた…そろそろ名前を聞いても良いころだろう…
「0135」
「はい?いや‥名前…」
「だから0135だって言ってるだろ」
「ああ…そう‥」
狂ってやがるのか?もしかしてこれは障害者用の試験か?んで俺は何かの間違いで参加させられてる…こういう事なのかも…
最初のコメントを投稿しよう!