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そうなりゃ試験官の雰囲気丸出しのスーツの男に聞けば何やら分かるかもしれない‥そう思い、静かに次の試験を待つ…
「次の試験は場所を変えるぞ‥付いて来い…」
「すいません質問なんすけど…いいすか?」
「…0035、なんだ?」
「これって障害者用の試験…とか、そんな感じの試験だったり?」
正しい質問をしたはずだ‥じゃあ、なんでだ…なんでこいつ笑ってんだ…?
何故か嬉しそうに笑うスーツの男…その笑いに恐怖すら感じ、思わず目を背けた。
「0035、前回よりも合格に近づいてるなぁ、いや嬉しい限りだ」
「前回?俺って何度も受けてるんですか?」
「君は前回も前々回もその前も、必ず最後の試験で落ちてる‥今回はどうだろうな?」
前回、前々回…俺は一体何度この試験を受け、落ちているのだろうか…そして最後の試験で何が待っているのだろうか…
「まぁ、付いて来い」
何も言わずに付いて行く、その後ろには生き残り5人と残りのスーツ男…ただ真っ白な道を進む事5分、俺達は1つの部屋に入れられた、広さは六畳くらいか…6人が入った所でドアが閉められ、放送が流れた。
「その部屋から出るには数を3にまで減らすしか方法は無い、どんな方法を使ってでも数を3に減らせ」
「数って何ですかね‥」
「これじゃないか?」
今まで一言も喋らなかった人間達が喋っている…やはりこいつらは人間か、正直少し安心した‥こいつらが人間だって事すら半信半疑だったのだ
その1人が謎の6体の人形を指差す。
部屋の真ん中にある長い机に6体の人形が死んだ目でこちらを睨んでいた…
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