抹消

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試験の意図が分かり、緊張が場を支配していた…確実にこの中の1人は死ぬ…それは変えられぬ事実だ‥ 最初は6人、そして人形の数は6体‥壁に穴を見つけ、人形を投げ入れると投げ入れた奴では無く、他の人間が死んだ…次は投げ入れた本人が死んだ…よって死ぬ人間はランダム、もしくは1人、1人に決められた人形があり、その人形が捨てられた場合、そいつが死ぬ… どっちにしても残り4人… 最初に人形を入れた男。 この試験の意図を見抜いた男。 0135…通称、知的メガネ。 そして俺。 この中の1人が死ぬ… 「どうする?運に任せるか?」 「馬鹿かお前、死ななくていい方法があるかも…」 「なんだ!?教えてくれよ…え~と」 「0846、0846だ‥」 「ああ、よろしくな0846…俺は0266」 やはりこの2人も名前を言わない… 最初に人形を投げ入れた男が0266… この試験の意図を見抜いた男が0846… 今気づいたが俺の名前が思い出せない…もしかしたらこいつらも… 「んで、0846の考えは?」 「もしかしたらだぞ‥あの穴に人形を入れたら死ぬだけで違う方法で数を減らせば…例えば、人形を燃やしたり、溶かしたり…」 「どうやって燃やしたり溶かしたりすんだよ?」 「それは分からない…」 「ったく、ちょっと人形調べてみるよ」 人形を調べだす0266…俺と0135は相変わらずぼーっと突っ立ってるだけで全くの戦力外だった。 「そこの2人、ぼーっと突っ立ってねぇでよぉ…なんか頭使えよ」 2人共何も言わず、突っ立っているままだ‥俺は0135がなんとかしてくれると思っていたが…まったくの期待外れだ‥ 「無視ですか‥協調性の無い奴らだ‥」 「おい、見ろ…人形の後ろにナンバープレートがついてる…」 奴らは小声で話してるつもりなのだろうが…丸聞こえだ‥ そして奴らが考えてる事も分かりきっている…
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