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先程からこそこそと話している0846と0266‥何故か分からないが奴らの考えている事がはっきりと分かる‥
次の瞬間、脳に電撃が走り、走馬灯のように映像が浮かんできた…
場所は全く同じ、人形は4体‥そしてこそこそと何かを話している0846と0266…同じだあの時と、あの時と言ってもいつかは分からない…でも、絶対に全く同じ状況を体験している…これはデジャヴだ‥
そして0266がこう言う「やっぱり運にまかせよう」
「やっぱり運にまかせよう」
やはり言った、こいつらはそう言って俺か0135の人形を穴に投げるはずだ‥
「そうだな‥じゃあ運に任せて‥」
「ちょっと待ってくれ‥俺にも見せてくれ」
「え‥いや、運に任せるなら見る必要無いだろ」
「なんで見せない‥それとも見せられない理由でもあるのかよ?」
「いや‥」
一瞬目を合わせた0846と0266…もう分かってる‥次の瞬間奴らは人形に飛びつき、俺か0135を殺す気だ‥
その前に人形を確保しなければ…そう思った瞬間走り出した俺、いきなりの出来事に奴らは驚き、遅れて走り出した…
取れる!そして俺は適当に人形を1体取った、番号を見る。
「0266…」
「てめぇ!返しやがれ」
穴のすぐ横まで無事にたどり着いた…0266は相当焦っている。
「おい、近づくなよ‥落とすぞお前の人形!」
人形をゆっくり穴へと近づける‥脅しのはずだった…一旦この場を落ち着かせ、それからみんなでまた1から考えるはずだった…俺の記憶はとっくに途切れ、今は完全なアドリブだ‥
「頼む、やめてくれ…やめてくれよぉぉぉ!!」
奴が突撃してくる‥避けることも出来ない…そして俺を壁に叩きつけた、その衝撃で穴の前にあった手は穴の中に入り、持っていた人形は暗い闇へと落ちた…
「あぁ…馬鹿やろう!!何落としてんだ!!ふざけんな‥死ぬのか俺…」
「お前がタックルしたせいだろうが!俺は別に落とすつもりなんて無かった!」
「そんな…頼む、助けてくれ…やめてくれぇぇ!!俺を殺さないでくれぇぇぇ!!」
周りに向かって叫ぶ0266…しかし彼の要望を叶える者はいない‥皆、狂気に陥っている彼を直視出来ず、目をそらすのみだった‥最後の最後まで…
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