休日。

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息がかかって、肩を竦ませた。心臓が!私は目をギュッと瞑っていたら、「――あっ」首筋に柔らかいものが当たって声が出た。目を見開くと、蜂蜜色の綺麗な頭頂部が見えて。どんな状況なんだと頭がパニックになって、それから顔がどんどん熱くなっていった。 ――首にキス、されてる? 「あっ……上条く、ん」 わざとなのか大きめのリップ音がして、それが私を更に精神的に追い詰めた。くすぐったくて、熱くて、ぞくぞくする。 息が上手くできない私は、口を何回かパクパクさせた後、意を決して呟いた。 「――りゅ、龍一」 弱々しい声だったが、部屋全体に響くように聞こえた。龍一はピタリ、と動きを止めて首筋に埋めていた顔をあげると満足そうに微笑み、私を見た。 「よくできました」 「っ……あん、なの、駄目」 「あんなのって?」 「セクハラだよ!ばかっ」 顔を真っ赤にして叫ぶと、龍一はクスクスと笑って私の額にキスをした。なんという不意打ち!目を丸くして龍一を見る。 「本当はもうちょっと楽しみたかったけど……後にとっておきます」 龍一は私の頭を何度か撫でると、ソファから立ち上がって置いていたペットボトルを持ち、リビングから出て行った。
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