THE END OF THE MEMORY

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雨宮先生『…以上…あと、15名は残っていて下さい。』 心『…………』 壱斗『…外、吹雪いてるな…』 姫香『はぁ…やだ…』 ――――そんな気分を吹き飛ばす様に帰りの放送がながれた―――― パーソナリティー『今日はこんな天気も吹き飛ばす曲を一曲❗パンクバンド、GREEN DAYsでJAPANESE IDIOTとMY・MYNORITYの2曲をどうぞ』 ――スピーカーからパワフルなギターサウンドが流れ出す…《don't want to be an JAPANESE IDIOT!》―――― 壱斗『ヤベェ!この乾いたギターサウンド…ノイズ…カッケェ❗』 心『…リクエストしたけど…今はそんな気分じゃない…』 ―――そんな事を話していると雨宮先生が来た――― 雨宮先生『…はい。お待たせ致しました。それでは』 松本『即急に話します。冬眠装置を使うかどうか決めるのは、最終的には君達自身です。家族と話し合い、良く考えて決めて下さい。それと神内君…』 心『…えぇ。一応父を説得してみはします。』 ―――実は特別授業の終り頃に呼び出され、うちの父にも冬眠装置を使って欲しいと言われ、朝言われた通り説得する為に協力して欲しいらしい――――― 松本『そして遅くても10日以内に結論を出して先生に伝えて下さい』 壱斗『10日…短い…』 雨宮先生『以上。各自速やかに帰宅して下さい』 心『…帰るか』 姫香『心君…い、一緒に帰ろッッ』 心『ん、良いよ。壱斗は[?]』 壱斗『悪い。今日は用事があるんだ』 ―――にんまり笑顔。何か楽しみでもあるのか―――…………… 心『弟も妹も先に帰ったらしい。』 姫香『そうなんだ~』 心『外ヤバいからコート貸してやるよ』 姫香『アリガト…でも…心君も寒いんじゃ…』 心『…気温はそんなに下がってないよ。だから大丈夫。雪はヤバいけど』 ―――そう言いながら生徒玄関を開けると―――― 《ヒュゴォォオオ❗❗❗ 》 心『…うわ…予想外デース…』 ―――だいぶ昔話題になったCMの真似も飛び出すほど―――――
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