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―――姫香を家まで送り帰宅した―――
心『…ただいま』 母『あら、お帰りなさい。遅かったわねぇ。』
心『うん。姫香を送ってきた。』
友哉『…遅ぇよ馬鹿兄』
弥希『心配だったんだよ』
心『…ちょっと学校で…な』
友哉『…❗❗まさか兄貴…』
心『後で』
―――そう言って自分の部屋に逃げた――――
心『…どうしよ。』
―――正直、怖かった―――――
心『今残れば死ぬだろうな。』
――知らない世界に行くことに―――――
心『でも…たとえ冬眠しても生き抜ける保障は無いよな』
――――怯えていた――――
心『…………ふぁ』
――――時計に目をやる―――
心『…あれ…考えてたらいつの間にか寝てたのか…もうすぐ夕飯だな』
―――外に目をやる―――――
心『…真冬並みだな』
母『ご飯よ~』
心『…話すか…』
―――今日は父さんも珍しく居た―――
心『…突然なんだけどさ』
父『どうした』
友哉『…❗』
弥希『あ…』
―――気付かれた――――
心『俺…………俺さ、避難訓練で成績良くて…』
―――今日の事を全て話した―――
母『………』
父『そうか…やはり…』
心『それで❗……それで……まだ迷ってるんだ』
友哉『…やっぱり兄貴もか…実は俺も成績良くて…』
弥希『あたしは駄目だった…』
父『…家族の事で悩んでいるのか』
心『…うん』
父『――なら…心配はいらない。迷わずいきなさい。』
心『ッッ❗❗で、でも…』
友哉『…しょーがねぇなぁ…兄貴は冬眠しろよ。俺は辞める。だから家族の事は俺や親父に任せろ』
心『…友哉が冬眠した方が…』
父『…歳的にも心だ。』
心『……父さん達は俺が居なくても良いの[?]❗』
――ドンッ❗❗――何かを叩く音が聞こえた―――
友哉『いい加減にしろクソ兄貴❗どんな気持ちで言ってんのか解んねぇのかッッ❗❗』
父『…友哉、やめなさい。心、父さん達はお前に生きて欲しいんだ。その確率が少しでも高ければ…それに懸けたいんだよ』
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