君へ

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二年生の春 明るかったはずの君が少し暗い顔をしていた 『あいぼん!みてこれ』 そういって左手の袖を捲った 無数のリストカットの傷痕… 『え…?』 『リスカ!』 君は急にいつも通りの笑顔に戻ってそう言ったよね そのあとその話をすることはなかったけどほかの人にもリスカの傷痕を見せていたよね 君には何も聞かなかったけどあたしには君が何を伝えたかったのかわからなかった… そのリスカの話が広まったせいでまた君の悪口をたまに耳にするようになった 君はなにが伝えたかったの? どうしてちゃんと言葉にして話してくれなかったの? 辛かったの? 苦しかったの? 助けになりたかったよ…
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