君へ

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二年生の夏休み 地元の夏祭りで君と偶然会った お互い友達ときていて流れで合流して途中からなぜかあたしと君の二人きりになったよね ほかの友達についていけないって言うのもあったし君と話したいって気持ちがあったから全然きまずくなんかなかった 『あいぼん髪そめたぁ?』 毎日一緒にいるわけでもないのに君が一番あたしの変化に気づいてくれてたよね ちょっぴり嬉しかったよ 君はいつもと変わらず明るくて甚平姿が可愛かったの、覚えてるよ 髪の毛も自分でアレンジして、似合ってたよ その時は素直に言えなかったからいま言うね。 聞いててくれてるよね? また来年も君と夏祭り、楽しみたかったな くだらない話して盛り上がりたかったな もう叶わないんだよね だって もう会うことだってできないんだもんね 話せなくてもいいから、また会いたいよ ねえ…
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