童子よ無垢な太陽にご注意を‥

2/7
前へ
/13ページ
次へ
『う゛ぅ‥金蝉さみぃーょぉ』 肩口から袖が無いせいか両腕を組み小刻みに体が震える。 『煩い。』 先程から何度か訴えていたのに何も言わず相手にしてくれなかった。 一言。そういうと金蝉はまた手元にある仕事を再開した。 無視されていたのか気付かなかったのか定かでは無いが今回は明らかに違った。 仕事にかかった作業の手が確実に早くなったような気がする。 天界には天蓬の言う下界の四季は無い。 と言っても暑い時期や寒い季節はある。 別段、寒い季節がいつどれくらい寒いとは決まって無いが其なりに気温が下がったりする。 天界に来て間もない事も有るだろうがこの服装では寒いのも頷ける程、最近は冷え込んできている。
/13ページ

最初のコメントを投稿しよう!

51人が本棚に入れています
本棚に追加