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黙々と仕事を続ける金蝉を膝の間から覗きながら手で腕を上下に擦って身体を暖める仕草をする。
―(全然暖かくなんない😢。なんで、暖めようと為たところがもっと寒くなるかわかんねぇ。ぁーもぅさっぱり分かんねぇ😓
それになんか気持悪ぃし‥
震えも止まんねぇ
もしかして‥もしかしたらこのまま寒くて暖かくなんなくてもっと寒くなって、このままずーと震えるのかな‥そーいえば天ちゃんが言ってた。
人間(ヒト)は体が冷たくなって凍えるととーしするって。
そんなの嫌だ。)
‐ゴトッ
寒さの恐怖で頭が一杯で訳が分からなくなってきた悟空の聴覚に物音が入ってきた。
イスの音?
悟空は音に反応したように頭を上げた。
金蝉が先程まで座って作業をしていた机には、山の様に積んであった書類はなくいつもの様にきちんと整理された書類が高々と整列している。
これが仕事が終わった証拠で有ることを悟空は知っている。
無意識に悟空は笑顔になっていく。
何やら支度をしていた金蝉は手を止め、怪しそうに悟空を凝視する。
『なんなんだニヤニヤして気色悪い😱』
『なっなんでもねぇーよ😁』
緩む口元を戻そうとしていたのだが戻せそうに無いので悟空は満面の笑顔を金蝉に向けた。
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