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『お前、こんなに冷えてたのか?』
悟空の体は己の体温が奪われる感覚が解るほど冷えきっていた。
『えへへ…あったけーゃ』
このサルがこの場所を離れたいと望むときが来たなら何時でも手放す気でいた。
だが、どうにもで真っ直ぐなバカザルを俺は手放せなくなってきているように思う。
唯一与える事の出来る微かな温もりと己の儚い願いを逃さぬように、より力を入れ抱きしめた。
『黙ってろ…それ以上言うと襲うぞ』
明日になってもこの温もりが消えませんように…
……fin。
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