6人が本棚に入れています
本棚に追加
~友里亜sSTORY~
『亮…介…?
亮介なの…?
待って…‼
ま…って、行かないで!』
「お嬢様?」
『おはよう。また、言った?』
「はい!しっかり聞こえておりました。」
また、やってしまった。
夢を見ていた。
私の大好きな執事が目の前から消えた夢を…。
最近、毎日のように見る。
(とんとん)
『はい』
『失礼します。朝食をお持ちしました。ご気分はいかがですか?友里亜様。』
『えぇ、大丈夫よ!
ねぇ…恭介、お出かけしたいな?』
とびっきりの笑顔を恭介に向けてみた。
『…ゆ…友里亜、様…
///』
顔を真っ赤にして照れてる。
かわいい❤
『わかりました。今日は天気が良いので、出かけましょう。』
やった♪スマイル作戦大成功。
恭介の弱点は私の笑顔。
これが、恭介との初めての会話だった。
さっきのメイドと入れ違いに恭介は入って来て、朝食を持って来た。
恭介はスプーンを私の口まで運んでくれた。
亮介だったらこんなことはしない。
『友里亜様?』
『あ、ごめんね。
ちょっと考え事してたのよ!』
『そうですか。では、後程、伺います。』
『うん』
最初のコメントを投稿しよう!