4月13日②

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「…別に…普通に…『会いたがってるから来て』って言っただけだよ…(汗)」 旦那は、非常に歯切れ悪くそう繰り返しました。 だから…それじゃおかしいでしょうが!(-""-) もういい、どうせ三日後には美穂に会えるんだから、本人に直接聞いてやろうと思いました。 「ところで、美穂とはいつからそうゆう関係なの? あと、どのくらいのペースで会ってたの?」 美穂に会う前に、最低限のことは知っておきたいと思っていた私は、旦那に尋ねました。 「えっ…と…関係持ったのは…夏…ぐらいかな…多分…8月から」 8…9・10・11・12・1・2・3・4月… 指折り数えてみると、美穂との関係は、約8ヶ月間でした。 8月──妊娠7ヶ月の私は、旦那と2人きりで最後の旅行に行っていました。 夫婦水入らずでゆっくりできるのも最後だねとか言いながら、温泉や、牧場に行ってたくさん写真を撮りました。 大分大きくなったお腹を抱えて、私は幸せでした。 その頃に始まっていた美穂との関係。 11月には娘が産まれました。 私たちにとって初めての子ども。 8ヶ月間にあった 私たち夫婦・家族の色々な思い出を浮かべては、それが一つずつ崩されていくように感じ、胸が締め付けられました。 「会うペースは…2~3週間に一回ぐらい…かな…」 2~3週間に一回 か… まあ、この質問は、間違いなく少な目に言うだろうなあ。 てゆうか… 「なんで── マナが産まれた時に、止めようと思わなかったの?」 抱いていた娘の顔を見ると、自然に涙がこぼれてきました。 「…ゴメン…」 「もしかして…琴美もマナが産まれたのまたいで付き合ってたの?」 「……ゴメ 「答えになってない!! なんでそんな時期に…何やってんの!ぅ…」 「…ほんと、ゴメン… マナが産まれたら別れようと思ってたんだ! だけど…マナが産まれて、 『これで終わりなんだよね?』ってあんまり悲しそうに言うから、俺…どうしても『うん』って言えなかった… 『そんなことないよ』って…」 もう、この人にはなんて言えばいいんだろう。 涙さえ引いていく感じがしました。 “禁断の恋”とかの主人公になったつもりでしょうか。
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