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セクキャバ事件から丸一年。
あのとき私のお腹の中で、数mmだった赤ちゃんは、その後順調に大きくなり、そして、誕生✨🐤✨
4ヶ月がたっていました。
この一年、新ルールはもちろん有効でした。
旦那も、ルールに対して不満を漏らすこともなく、3人になった私たち家族は、一見非常に平和に生活していたのです。
───そんな中に突如降って湧いた疑惑でした。
「ただいま」
旦那の顔は、疲れきっていました。
私の心は本当は折れそうでしたが、ここからは、私と旦那との真剣勝負です。
弱味を見せるわけにはいきません。
「──で、思い出した?」
私は話を切り出しました。
もちろん、思い出すとかそういう問題ではありません。
私は、
「さあ一日かけてどんな筋書き・どんな言い訳を考えてきたの?」
と、聞いているのです。
「一日考えたんだけどさあ…本当に心当たりがないんだよね…
一つ、ポポが不審に思うとすれば…」
すれば?
「昨日俺、なんかにおいした?石鹸とか女の…」
ハイきたー
「そうだね」
「やっぱり…💧
服のにおいとかかいだ?」
「うん」
私は、昨日確かに服のにおいはかぎましたが、分かりませんでした。
旦那本人からも、普段と違うにおいは感じ取れませんでした。
旦那は、自ら暴露を始めたのです…
昨日、石鹸や女の香りが染み付くようなところに行って来たということを──
旦那は続けます。
「やっぱり…😅💨それであんなこと言ったのか💧
あのにおいはね、車の芳香剤なんだよ😃
ポポが信用してくれるように、写メ撮ってきたよ、ホラ」
旦那が見せた写メは、旦那が使っている社用車の中に置かれた芳香剤。
よく見ると、製品名が…
『アフターシャワー』
………。
急いでそれを探して買ってきたのか、はたまた、いつかバレたときの言い訳用に、ずっと付けてたのか、分かりませんが…
てかこの製品、やましいことをする男用に開発されたのかと思ってしまうのは、私だけでしょうか…(笑)
でも、これで終わらせるものか…
「そう。あとは?」
「あとは…」
旦那は、溜め息を吐きました。観念しましたといった具合に。そして、
「アレを見付けたんだよね?俺の車で」
「アレ?」
「ヘルスのポイントカードと、○○○○ー○ー(文字にできません💧)」
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