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「うんいいよ😃💦」
またしても、旦那はいともあっさりと、携帯を差し出しました。
そうです。私が本当に見たかったのは、こっち。
鼓動が速くなりました…
そして、アドレス帳から順に、見ていきます…
───⁉💥
私は、驚きました。それは…
旦那の携帯の中身は、昨日から全く変わっていなかったからです。
怪しげなアドレスや女の写メはもちろん、私が昨晩見つけた2通のメール
①「いいニオイ」メール
②「エッチデート」メール
そのまま 残っているのです。
旦那が、余裕で会社携帯を差し出すことができたのは、当然、「ヤバイものは消した」からだろうと思っていた私にとって、予想外の展開でした。
──ただ、それが残っていようと、削除されていようと、私にとっては同じことでした。
「何なのこの✉は?」
or
「なんであの✉削除したの?」
問い詰め方が、多少変わってくるだけのことです。
「残っていた」ことで私は一瞬ひるみましたが、気を取り直して…私は、その時初めて「いいニオイ」メールを見つけたフリをしました。
「エッチデート」メールは、今回は気付かなかったことにしておきます。証拠としては、あまりに弱すぎるし、手の内を全部見せる訳にはいきません。
「この、仁藤さんとの✉のさあ、『いいニオイ』って、一体何?😒」
えっ⁉💦💦マジ⁉😱そんなん残ってたの😱😱😱しまった‼‼‼
と、旦那の顔には、クッキリハッキリと書かれていました。
…が、
「違うんだって💦それは…その日、俺ランチで焼き肉食べに行ってさあ💦💦焼き肉のいいニオイが服に染み付いちゃって💦💦それ仁藤さんに…」
…最後まで聞く気がしませんでした。
ランチに焼き肉だと…?
焼き肉のニオイが、いいニオイだと…?
「そ・ん・な・訳、ないでしょ?😃💢」
「いやマジで信じてもらえないかもしれないけどホントなんだって💦💦」
もう…
「まあいいや…いや、よくないけど…
んじゃ、とりあえずさっきのアレ、持ってきて。」
私は、田尾さんから預かったという(設定の)2アイテムを、車から持ってくるよう旦那に言いました。
2分後───
旦那が、ソレを持ってきました。
覚悟は、していたものの、実際目の当たりにすると、現実なんだという実感が押し寄せてきました。
旦那が「見つかった😣」と思い込んでいる、ソレ。私は初めて目にするのですから…
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