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日付は変わって4月10日土曜日。
旦那とチビは寝室で寝ています。
私は、隣のリビングで考えていました。
つい二日前までは、私たち夫婦は平和そのものだったのに…今の、この不穏な雲行きは一体何だろう…
これ以上私は前に進んでいいのだろうか…
そもそも、「真実を知る」ことが、前進なのか。
でも、だめなんだ。もう後戻りできない…
そんなとりとめのないことを、ぐるぐる ぐるぐる考えていました。
しかし、私は明日…と言うか、すでに今日、確かめなければなりません。
──田尾さんに直接ことの成り行きを聞かなければ。
冷静になって、考えるんだ私。
今日このあと、旦那が目覚めたら、どういう事態になるんだ?
私は今何をしておかなければならない?
ごまかされるのだけは、ごめんだ!
…そうだ。
田尾さんに、私が直接連絡を取れるようにしておかなければ。
そして私は、旦那の携帯から調べ、田尾さんの携帯番号・メアドを自分の携帯に登録しました。
登録名は、「尾田」。
もしもの時に、旦那に簡単にメモリーを消去されてしまっては困ります。
しかし、残念なことに、自宅の番号は登録してありませんでした⤵
自宅番号が分かれば、田尾さんだってきちんと私に説明せざるを得なくなります。
携帯だったら知らぬ番号(私)からかかってきても、出てくれない可能性がありますが、自宅電話なら奥さんだって取るだろうし、しらばっくれて終わりというわけにはいきません…
…その時❗私は思い出しました💡
旦那は、個人携帯を機種変したばかりだということを✨📱✨
──ちょうど一ヶ月前の、3/10に。
そして私は、見付けました。
前の携帯を😃✌📱
早速探します。
田尾さん…田尾さん…
あった💡
───⁉💥
そこには、田尾さんの自宅番号が、しっかりと登録されていたのです。
旦那め…なかなかやりおる…😁💢
機種変の時にメモリーなんて、ショップで全部機械的に移すはずです。
新しい携帯に番号がないということは、つまり旦那は、田尾さんの自宅番号だけは、この一日で、ちゃんと削除していた訳です。
私は、田尾さんの自宅番号を、「尾田さん」に登録しました。
そして、ついでに古い携帯のチェックもしましたが、特に爆弾は出てきませんでした。
私は、古携帯を元あった場所に戻しておきました。
そろそろ夜が明けます。
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