4月10日

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『──留守番電話センターに、接続します』 何度かけても、田尾さんは出ませんでした。 でも、そんなことは、半分分かっていました。 旦那も、よっぽど馬鹿でなければ、田尾さんに、 「知らない番号からかかってきたら、出ないで下さい!嫁がかけるかもしれないから」 ぐらいは言っているはずです。 さっき私が旦那の手から取り上げたときに見た 田尾さんの✉「了解」だって、その返事かもしれません。 だいいち、本当に電話をかけられたくなければ、私がかけようとしたときに、もっと本気で、力ずくで止めるはずです。 やっぱり旦那は、私からの電話に田尾さんが出ないことを知っている… 「携帯出ないよ?自宅の番号は?分かんないの?」 「自宅までは分かんないよ💦」 (嘘つけっ‼昨日自分で削除したくせに😠💢) 「連絡とれないじゃん!😣 …そういえばタカシ、前の携帯は?」 もう、流れが不自然だろうと構いませんでした。とにかくここで、前の携帯を出させる! ──しかし、 「前の携帯ね、会社にある」 旦那は即答しました。 ………(∵)? 私は旦那の顔をじっと見てもう一度、 「前の携帯はどこ?」 「会社だよ😅」 「まえのけいたいどこ?」 「だから会社…」 「ま・え・の・け・い・た・い・ど・こ」 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 「あっちの部屋にある💦💦今持ってくる💦💦」🏃🚪 この人… こんなにシレッと… 嘘吐くんだ💧 しかも、結構言い張ったぞ? ───とか❗感心してる場合じゃない‼ 私は旦那を追い掛けました🏃🏃🚪 すると、私が昨晩戻しておいた場所ではなく、会社用のかばんの中から、旦那は前の携帯を取り出しました。 ・・・考えてないようで、この人結構いろいろやってる😓 油断できないと思いました。 私は危うく大事な証拠を失うところだったのです… さて、私は旦那の前の携帯から、田尾さんを調べ、 「自宅番号あるじゃん‼今の携帯の方削除したでしょ⁉」 と、問い詰めながら、田尾さんの自宅に電話するつもりでした。 しかし、 …‼ 田尾さんの自宅番号は、ありませんでした。 昨日の夜中までは確かにあったのに。 削除するとすれば、それは私が不覚にも眠ってしまった、空白の3時間… 旦那め…なかなかやる… 「私が寝てる間に…何か、削除したでしょ?😒」 「してないよっ‼」 ──ああ男は、自信満々に嘘を吐く
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