4月11日

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なにコレ… 通帳を見ながら、私の心臓はバクバクし始めました。 旦那は、私の想像以上にお金を引き出していたからです。 月によって多い・少ないはありましたが、ざっと見ても、月10万近く下ろしていることは間違いありません。 私は、血の気が引いていくのを感じながらしかし、今細かく見るのは止めようと思いました。 通帳記入がしっかりされていない二冊の通帳に、どれだけ目を凝らしても、あまり意味がありません。。 今日は日曜日─── 最寄りのJAは通帳記入が平日しか出来ません。 明日…明日朝一でこの二冊の通帳記入をしよう。そしてそれから考えよう… 話はそれから… さて、何故旦那にはJAと銀行の口座があるかですが。 私たちはその10ヶ月前に、土地をローンで購入していました。 その際、金利の低いJAでローンを組んだのですが、貸付けの条件が、「旦那の給料振り込み口座をJAに開設すること」だったのです。 かくして、旦那の給料はJAに毎月振り込まれるようになりましたが、土地のローン・公共料金等の引き落としは以前からの銀行口座から行われるという、少々面倒臭いことになったのです。 つまり、JAに振り込まれる給料を、定期的に銀行に移す作業が必要になったのです。 しかも、JAのATMは平日のみ… いつも、旦那が外回りの仕事中に、その「移す」作業を行っていました。 通帳を閉じた私は、そのことについて考えました… 私だったら…JAで下ろした金額をそのまま、銀行に入れるだろうか─── そんなことをあれこれ考えていると、いつの間にか随分時間が経っていました。 そして、 「ただいま」 旦那が帰ってきました。 旦那は、私の表情を見て、状況があまり芳しくないことに気付いたようでした。 しかしそれでも、無理矢理引きつった笑顔を浮かべました。 そして、自分が今しがた行ってきたモデルハウス見学についての説明を始めようとしました。 でも、私は話を遮りました。 「あのさあ…通帳見たんだけど、お金…一体何に使ってたの?」 この話をするのは、翌日の方が良かったのかもしれませんが、私はもう聞かずにはいられませんでした。 この時の私の様子は多分、ものすごく暗かったのではないかと思います。 もう、こんな話をするのも、本当はとても嫌だったのです。
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