その前に

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大急ぎでホテルをチェックアウトした私は、深夜の見知らぬ街をさ迷いました。 毎日家と、バイト先とを電車で往復するだけだった私は、ここがどこかも全く分からなかったのです。 車で5分程しか走ってないというのに…。 とにかく身を隠せるところ❗👀 …しかし、時刻は夜中の1時2時。 ほとんどのお店は閉まっています…当然⤵ すると…❗あった‼ 24HカラオケBOX🎤✨ 飛込んだ私はフロントのお兄ちゃんに、 「一人!朝まで!」 「お一人様ですね😃💧では、何…時間にいたしましょう?😃💧」 「朝までっ‼😭😭😭」 入れてくれました😃✌ こんな時間に、若い女が号泣しながら一人でカラオケに来てこの勢い…😅 フロントのお兄ちゃんもさすがに圧倒されたのかも。 個室に通された私は、久宝留理子の「男」ぐらい歌えばよかったと、今となっては思いますが(笑)、歌うはずもなく、無音の部屋でまた泣いていました。 朝になったらこの街を離れよう、そうだ💡名古屋に行こう!地元名古屋。でも実家には恥ずかしくて帰れない… 名古屋で住み込みで働けるパチンコ屋でも探そう… 泣きながら、そんなことを考えていました。 しかし‼ バタン🚪💥 「ポポ‼‼‼‼」 見付かりました😱あっけなく(笑) そっからは、 「え───ん!私このままどっか消えるつもりだったのになんで来るんだよ───!帰ってよ───!」 「…ごめん」 涙鼻水ズビズビで、想いのたけを吐き出す私。 そして彼は、 「ごめんな、ポポ。オレ、どうかしてた。尚ちゃんとは明日、別れてくるよ。やっぱりオレ、ポポが大切✨」 「本当?😢😢😢」 「うん😌」 彼の考え方にかなりの疑念は残るものの、私たちは、3人で…ではなく、このまま2人でやり直すことになったのです✨ そして帰宅。就寝(寝れず)。 翌日になりました。 彼は、ちゃんと別れてくるから😃と言い、出掛けて行きました。 もちろん、私も行く!ちゃんと私の前で終わらせて!と、かなりゴネましたが、 「最後だからこれ以上彼女を傷付けたくないんだ。わがままは承知だけど解って」 という彼に…負けました。 彼が出掛けている間はそれはもう、気が気じゃありませんでした。ソワソワソワソワ…💔 随分長く感じました。帰宅した彼はかなり疲れた様子でしたが、無理に笑顔を作り、 「ちゃんと別れてきたよ😃」 と。
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