~新たな土地~

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「とりあえず中に入ろうか」 ウガンダさんはエリダさんを押して家に入っていった。 オレもそれに続く。 「パパおかえりー」 オレが家に入るとひとりの幼女がウガンダさんに飛びついた。 「おお、タニア。ただいま」 ウガンダさんはその幼女を抱きかかえる。 「これは娘のタニアだ。ほら、こんにちはって」 ウガンダさんはタニアちゃんを抱えながらオレに向かって言った。 「こ、こんにちは……」 タニアちゃんは恥ずかしそうにオレに向かって手を振る。 これでオレがロリコンだったら死んでただろう。 かわいすぎ。 「今日は一晩泊まってっていいよな?」 ウガンダさんがタニアちゃんを抱えながら聞いてくる。 「え?ああ、いいよ」 「じゃあ、私は夕食の準備に取りかかるわね」 「おう、頼むよ」 エリダさんはエプロンを着てキッチンに消えていった。 オレは近くのソファーに腰を下ろした。 すると、ウガンダさんから解放されたタニアちゃんが近づいてきた。 「お兄ちゃんはなんてお名前なの?」 タニアちゃんが首を傾げて聞いてきた。 「お兄ちゃんはね、とうまって言うんだ。よろしくね?」 「うん」 「お父さんと遊んできたら?」 「パパはママと遊んでるの……」 キッチンの方を見るとウガンダさんがエリダさんを追っかけてた。 エリダさんもどことなく楽しんでるようだ。 いちゃいちゃしやがって。
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