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「しょうがないな、じゃあ、お兄さんが遊んであげよう」
「やったー。じゃあ、とうまは夫役ね」
タニアちゃんはそう言って木の皿を並べ始めた。
どうやらおままごとでも始めるようだ。
「ちょっとあっち行ってて」
オレは玄関から放り出される。
え?なんで。
「入ってきていいよー」
ドアの中からタニアちゃんの声がする。
オレは言われるままドアを開ける。
「なんでかえってきてんのー!」
可愛らしい声と共にオレの下半身の急所にタニアちゃんの拳が突き刺さっていた。
「はぐぉっ」
「こないだかえって来たばかりじゃない!」
こ、これはウガンダさんとエリダさんの再現をしてるのか。
くそ、教育上悪いだろ!
おかげでオレは瀕死だ。
「そんなこと言わないでくれよ……た、ただいま……」
オレは地面に伏したまま演技をする。
「は、入りなさいよ。そんなとこで寝てたら風邪引くでしょ」
ツンデレか。
オレは這いつくばりながらさっきの位置に戻る。
「はい、これ」
コップに入った水が渡される。
「ありがとう」
オレはそのまま水に口をつける。
「ご飯にする?お風呂にする?それとも、私?それとも、む す め?」
オレは水を吹き出す。
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